2019年6月から、サッカーのルールが多少変更になります。情報は確定しておらず、不透明で曖昧な部分もあつようですが、現段階での情報をまとめておきましょう。
サッカーのルール変更点は主に5つ。これまでの戦術ができなくなる?
サッカーのルールが変更になることにより、試合運びや重要な局面で大きな変化が出てくることでしょう。5つの主な変更点をご紹介します。
1.偶然手に当たったボールがゴールに入った場合、それはゴールと認められない
これまで手に当たって入ったゴールは、ゴールインと認められていました。しかしこれからは、ゴールインと認められなくなるとのこと。しかし「偶然」という言葉が曖昧です。結局手の位置や使い方によって、シチュエーションごとに審判が判断する必要があるでしょう。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が活躍する回数が増えそうです。
個人的にはゴールに入ったのならそのままゴールインで良いのでは?と思います。
2.PKのこぼれ球は押し込んではいけない
GKがPKをセーブしたり、ポストに弾かれたボールはリスタートのため一旦試合がストップするということです。押し込むのもサッカーの緊迫した一面だっただけに、そのプレーが見られなくなるのは少し残念ですね。今後、PKでゴールを決めるチャンスは1回きりということでしょう。
3.交代する選手はピッチのどこからでもピッチ外に出られる
これまでは、交代選手はハーフラインからピッチ外へさる必要がありました。このルールが適用されれば、一番近いタッチラインからピッチを去ることができるようになります。勝っているチームとしては遅延行為ができなくなり、負けているチームとしては素早い選手交代で、時間のロスを減らすことができるようになります。
特にデメリットは感じない良いルール改正だと思います。強いて残念な点を挙げるとするならば、交代のときにハイタッチをしたり、一言二言かけるシーンが見られなくなるというところでしょうか。あのシーン、たまにジーンとくることがあって好きだったんですけどね。
4.FKの壁に味方選手は入れない
フリーキックの際、相手DFは通常壁を作ってゴールを守ります。戦術として、フリーキックを蹴る側の選手がわざと壁の間に入り、ゴールまでのコースを作る光景をよく目にしますが、それが禁止となってしまいます。壁から最低1メートルは離れなければいけないとのこと。
戦術がシンプルになりますが、真のフリーキッカーが厳選されることになるでしょう。見る側としては、芸術的フリーキックを拝めるチャンスが増えるということになりますね。
5.監督にもカードが提示される
現状は口頭のみだった監督への注意ですが、このルールが適用されれば、イエローカード、レッドカードが提示されるようになります。選手と同じ処遇となるため、監督としても品行の良さが求められるところです。
改正後、すでに定着した代表的なルール3つ
サッカーのルールは定期的に改正されています。中には改悪?と呼ばれるものもあったり、審判のさじ加減でいまだに曖昧なルールもありますが、中でも最近定着したルールを3つご紹介します。
1.キックオフは1人
かつてはキックオフを2人で行っていました。現在でも2人入っても良いですが、1人でキックオフを行うのが主流になっていますね。2人は無駄なルールだった?
2.バニシングスプレー
フリーキックの位置、壁の位置などを決める際、審判がバニシングスプレーという白いスプレーを芝の上に噴射し、目印をつけています。この目印は数分で消えるため、後のプレーの邪魔にはなりません。壁の位置やボールの位置を決めることによって、正確な場所でプレースキックを行うことができるようになりました。
3.VAR(ビデオアシスタントレフェリー)
VARは、審判が判断を悩むようなジャッジを迫られた際に、映像で確認してジャッジを行えるシステムのことです。PKかどうか、ゴールラインを割っているか、などの重要な局面で使用されることが多いです。
ルールが変わってもおもしろいのがサッカー
近年のルール変更によって、サッカーがおもしろくなくなったとは感じません。むしろ公平なレフェリングによって、正統に試合を進めることができているんじゃないかと感じています。まだまだ変わる可能性のあるサッカーのルール、見ていて「ん?」とならないように、しっかり予習しておきましょう。
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